報とは果報のことで、過去の行為の報いをいう。この報い(果報)を受ける主体である衆生の心身を正報といい、正報のよりどころとなる環境・国土を依報という。一念三千の法門においては五陰・衆生の二世間が正報、国土世間は依報であり、ともに一念のなかに含まれ、依正は不二となる。現象面では二であるが、相互に深い関係性があり不二である。 依正不二